徒然なるままに書いてます

by hakodate07

海の文化と村の文化② 於保哲外先生(ドクター部)指導

そうしましたら、やがて見えてきました。日本の文化に2つの流れがあると言われています。
一つは「村の文化」。もう一つは「海の文化」。

この「村の文化」というのは、いわゆる、「長いものには巻かれましょう」。
日本では、「世間体を気にする」と言いますね。この世間体を気にする
というときの「世間」というのは、実は村なんですね。社会ではないのです。
ですから、村を出てどこかに行きますと、「旅の恥はかき捨て」なんです。
日本国中、どこへ行っても、顔見知りの人がいないところは、もう世間ではないんです。
したがって、「旅の恥はかき捨て」なんです。
そういう意味では規則を守るのは村の中だけでいいんですね。
ですから、第二次世界大戦の時でも中国へ行ってさんざんひどいことをしている。
若い女性を暴行したり、小さい子どもを虐殺したり、すでに、村の外に出ていますから、
世間にはいないわけですから中国人に対しては何やってもいいという、
そういう普遍的な倫理性が働かないのが村の文化の一つの特徴なんですね。
いわゆる、日本人にとっての「パブリック=公」というのは、すなわち、村なんです。
村からどう見られるか。

精神医学でも対人恐怖症というのがありますが、この対人恐怖症なんかでも、
顔見知りが一番問題になります。見知らぬ人はあまり気にならない。
つまり、世間ではないわけです。顔見知りでない人は世間の人ではないですから、
恐怖の対象にならないんですね。
日本人の心性の中にこの村意識というのは、現代でも強烈に根づいております。
学校や会社も村ですし、仲間内も村になるわけです。
我々、日本人はこの村から排除されることを強烈に怖がります。
いわゆる仲間外れになることが怖い訳ですが、それはこの「村文化」に生きている
からなんです。この仲間外れを怖がる傾向は現代の青少年に強く見られる特徴ですから、
現代の若者も村文化の中に生きていることになります。
我が国の子供のいじめの問題も淵源はこんなところにあるという印象を持っています。
私の所には精神科の患者さんや、喘息・アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎とかの
アレルギー性疾患の患者さんが主に来られるんですが、今までに一万人以上の
患者さんが来られました。
その患者さんを見ていつも思うんです。みんな、真面目なんです。世間をみると、
真面目な人も不真面目な人もいますよね。ところが、私の所に来る患者さんは
ほとんど不真面目な人はいないですね。みなさん真面目なんです。
一万人くらい来れば、不真面目な方がいてもいいと思うんですが、ほとんどいらっしゃらない。
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by hakodate0711 | 2013-06-26 20:41 | 於保先生(ドクター部)指導