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海の文化と村の文化⑤ 於保哲外先生(ドクター部)指導

この「海の文化」というのは非常に自立的ですね。
そして、非常に活動的かつ開放的なんです。ですから、戦国時代に東南アジアに
日本人町を作ったりしていて、非常に大胆で行動的です。
一方、「村の文化」というのは非常に世間体を気にし、また、保守的で、そして、
自分の意見は言わない。表面はにこにこしていても、本音は違う。
建前と本音を立てわけるという特徴があるんです。
この二つの文化の流れが日本文化の中にある。あちこちに行ってこの話をしますと
おもしろいですね。やっぱり、海側はそういう「海の文化」が強いんです。
山側は「村の文化」が強いんですね。ちょうどその両方が一つのゾーンになっている
ような地域に行くと、そこの幹部が、「なんで同じ創価学会なのにこんなに違うんだ」と
言っています。この話をしますとはっきり納得していただけるんですが、日本全国に
この二つの文化の流れがあるんです。
日本のほとんどの宗教・哲学は、この「村の文化」をベースに出来上がっているん
ですね。しかし、唯一「海の文化」の宗教がある。それが日蓮大聖人の仏法なんです。
日蓮大聖人は、「旃陀羅が子」といって、「漁師の子」なんです。すなわち、
海の文化なんです。ですから、身分制度が絶対的な力を持つ時代において、
「旃陀羅が子」と自らを宣言された。「旃陀羅」というのは、サンスクリット語で
「チャンダーラ」です。すなわち、カースト制度の最下層、「不可触賤民
(触れることさえはばかられる賤しい民)の子どもであるということ」を誇りとされたん
ですね。少々、頭が悪かろうと、スタイルが悪かろうと、人柄が悪かろうと、
身分さえ高いところに生まれれば何でもできる時代だったんです。
その時代の最下層ですからね。
かたや、大聖人が戦った相手は国家権力の最高峰なんです。何の後ろ盾もなく、
それと真っ向からぶつかる。これはすごい対比だと私は思うんです。ま
ったく身分とか権力を持たない大聖人と、方や権力の最高峰。ぶつかりあって、
大聖人が「わづかの小島の主らが」という言い方をされる。
これは村の文化の人からは畏れ多くて言えない言葉ですね。
海の文化の大聖人にして初めて言える言葉だったんです。

大聖人の仏法というのは、まさに、「海の文化」の思想です。
そういう意味では、非常に自立している。また、活動的で進歩的です。
そして、開放的なんです。

ところが、この大聖人の仏法が、大聖人亡き後、お山の宗教になるんですね。
村化していくんです。村の文化に毒されていくんです。それが行き着いた先が
「法主絶対」。したがって我々が行っても「お目通り叶わぬ身」と。
そういう発想になっていくんです。
この階級制が強いというのも「村の文化」の特徴です。昔の村というのは、
小作人だと、庄屋さんの土間にはいつくばらなければだめだったんです。
門を建っていい家といけない家があるんですね。
服装までも身分で決まってしまう。
一方、「海の文化」というのは、だいたい、貧しい家が多くて、差があまりなかったん
ですね。その「海の文化」の大聖人の仏法も、「村の文化」化したんです。
そして、700年経ちました。牧口先生は荒浜の漁師町の生まれなんですね。
「海の文化」の中で育っているんです。ですから、牧口先生は「村の文化」の
発想ではないですね。
戸田先生も北海道の漁村の厚田で育ちました。生まれは石川県の、
やはり漁師町です。先祖は江戸時代、日本海航路で活躍した北前船の船頭
だったそうです。まさに海の男の系譜なんですね。
by hakodate0711 | 2013-06-26 20:55 | 於保先生(ドクター部)指導


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